連携事業報告

連携事業

有馬温泉ゆけむり大学2013

本学は2010年より、(一社)有馬温泉観光協会、近畿大学、武庫川女子大学、神戸芸術工科大学と連携して、「有馬温泉ゆけむり大学」に参画しています。これは、「つながり」をテーマに、若者の力で有馬温泉を活性化させようと始めた取り組みです。 大学生の視点で有馬温泉の魅力を考え、4大学が協力してイベント企画を作り上げていく中で、本学の学生は、音楽で何ができるのか、企画を実現するためには現場で何をすればよいのか、実践的に学んでいきます。 2013年度は5月から始動し、以下の通りイベントを実施しました。

《名称》
有馬温泉ゆけむり大学2013
《日程》
2013年8月29日(木)~9月1日(日)
《場所》
兵庫県 神戸市 有馬温泉
《主催》
(一社)有馬温泉観光協会・
近畿大学・武庫川女子大学・神戸芸術工科大学・大阪音楽大学
《本学の参加者》
35名(大学・短大含む)

本学の企画「いらっしゃい☆ライヴin有馬」

有馬温泉街の入り口である「金の湯足湯」前でストリートライヴを行い、 演奏とMCで観光客のおもてなしをしました。 あらゆる年代のお客様が通る場所であることから、誰もが楽しめるよう、 昭和の名曲を現代風にカバーして演奏したり、有馬名物を紹介したMCから関連する曲につなげたりと、 工夫をこらしました。また、空間演出を考えながら椅子席を設け、雨天時には臨機応変に機材を動かすなど、 セッティングにおける現場対応力を身につけることができました。

4大学連携企画「炭酸ガーデン」

三ツ森炭酸泉店にて、有馬名物のサイダーや炭酸せんべいなどを使ったスイーツを提供し、お客様に楽しんでいただきました。メニューの決定、デザイン、接客、BGM演奏など、4大学がそれぞれの得意分野から力を出し合い、企画を作り上げました。お客様からは、「有馬名物の新しい楽しみ方を知ることができた」と好評をいただき、購買にもつながりました。

なお、準備期間には、有馬温泉観光協会にて企画のプレゼンテーションを行い、フィードバックをいただきました。また事前PRとして、ライブハウス「LiveBar DⅢ」(阪急南方)および「アサヒ ラボ・ガーデン」(阪急梅田)にて、ゆけむり大学告知イベントを行うなど、広報活動にも力を入れました。告知イベントでは、近畿大学学生の司会のもと、本学学生が演奏を披露し、学生の手で一つ一つ企画を実現していく手応えを得ました。

また、これらの学びを深めるために、イベント本番中は全員が「演奏会記録」(A4判2P)を毎日記入し、その日学んだことや体験したこと、次への課題などを記録していきました。 イベント後にはふり返り会を実施し、良かった点や改善点を皆で共有しました。

 

★参加者の感想

「おもしろそうだからやってみよう、という軽い気持ちで参加したけれど、いざ始まると企画の実現をするために有馬温泉の方との合同会議があったり、各大学ごとにたくさんの準備をしていて、イベントをするということは本当に大変なんだなあと思った。」
(大学1年・管楽器)

「1日のおわりの反省の紙(演奏会記録)を書くことで、もっとお客さんに与える雰囲気や、ナレーションなども意識しなければいけないんだと言う所に気づけた。」
(大学1年・ピアノ)

「大勢で連絡を取り合い、全員で取り組むことの難しさを実感しました。大勢で取り組むプロジェクトになると、どうしてもモチベーションにも差が生まれてしまうので、全員が高いモチベーションで本番に臨めるよう、工夫しなければならないと思いました。」
(大学2年・声楽)

「お客様とふれあう機会が多く、お客様の反応が肌で感じられた。どう伝えたらうまく伝わるかを考えながらやっていたが、やはり難しい。ゆけむりに限らず、これから音楽活動や社会に出た時に、伝える力は必要になってくると思う。今回は、演奏よりコミュニケーション能力が少しではあるが力になったと思う。」
(大学2年・管楽器)