連携事業報告

連携事業

企業の仕事を知ろう(2017年度)

昨年度に引き続き、音楽系以外のさまざまな企業を知るきっかけとして、ワークショップを開催しました。有限会社マーケティングメソッド研究所様、株式会社世真様のご協力のもと、4日間のプログラムを行いました。

《名称》
夏休みワークショップ「企業の仕事を知ろう」
《日時》
第1回:
2017年8月3日(木)
「企業って何だろう」ワークショップと講義
第2回:
2017年8月8日(火)
「企業を取材しよう」企業訪問・インタビュー
「企業からの課題~『良いチラシ』とは?」
第3回:
2017年8月24日(木)
課題の中間発表
第4回:
2017年9月7日(木)
最終プレゼンテーション
《協力》
有限会社マーケティングメソッド研究所様(講師・コーディネート)
株式会社世真様(企業訪問・プレゼン評価)
《参加者》
3名(大学3年生1名、2年生1名、短大2年生1名)
ワークショップの様子

講義とワークショップ

今回ご協力いただく株式会社世真様は、量販店のチラシやカタログなどを手がける企業です。
導入では、学生にとって身近な印刷物である本学広報誌「MUSE」を例に、目的やターゲットによって誌面ががらりと変わること、またデザイン・印刷を担当する企業にもさまざまな個性があることを紹介。続くワークショップでは、家電、食品スーパー、通販などジャンルごとに分類したチラシを配布。学生が1人1ジャンルを担当し、デザインやキャッチコピー、紙質や折り方など伝え方について、気付いたことを発表しました。
最後に、講師から「企業」や「業界」といった用語についてレクチャー。
一口に「企業研究」「企業ごとの特徴を知る」と言っても、学生にとってはなかなかイメージがわかないものですが、企業を知ることで自分自身の視野が広がることを体験してもらいました。

企業訪問

大阪市南森町にある株式会社世真様を訪問させていただきました。
業務内容、制作物、強みや全国展開などについてお話を伺った後、若手社員の方から、担当しているお仕事ややりがい、学生時代のふりかえりや入社したきっかけなども伺いました。

企業からの課題

株式会社世真様が手がけた家電量販店のチラシと各自が探してきたチラシ1種とを比較し、それぞれの印刷会社の工夫点などについて分析するという課題に挑戦しました。その際、作業の進捗について日報(ワークシート)を記すことも課し、「いつ・何から始めるか」「次に何をするか」を意識するよう促しました。
学生は、チラシの比較とメモ作りまでは進めたものの、それをどのようにまとめてプレゼンテーションすればわかりやすく伝えられるか、頭を悩ませていたようです。日本語ライティング支援室でアドバイスを受け、型通りのスライド発表ではなく、ホワイトボードとマジックを使ったオリジナルの伝え方やストーリー構築などを工夫していました。

プレゼンテーション

協力企業様にご来学いただき、1人15分ずつのプレゼンテーションを行いました。
体調不良で欠席してしまった学生や、スライドで目立つ誤字をしてしまった学生など、失敗もありましたが、難しいプレゼンに力いっぱい取り組んだことは大きな経験になりました。普段、人前で演奏する機会は多いけれど、言葉で発表をすることは少ない音大生。緊張しながらも、できる限りの準備をしたという自信から、聞き手をまっすぐ見て真剣に述べている姿が印象的でした。企業様からは、個性を生かしたプレゼン方法や最後まで課題をしっかりとやり通したことに対して、良い評価をいただくことができました。

プレゼンテーションの様子

★参加学生の感想

「どんな仕事であっても、「相手の立場に立って考える」ということが一番大切である、とこれから就職活動を控えている私にとっては良い勉強の場になりました。」

「相手に自分の言いたいことを伝えることの難しさをひしひしと感じました。音楽をやっているので、伝えることの難しさには常に悩んでいますが、音楽以外でちゃんと自分の意見を述べべられるようにしなければならないと感じました。」